ポイントを押さえれば、誰でも簡単にカラーコーディネートを楽しむことができます。
カラーコーディネートのポイントは、色相、コントラスト、アクセントカラー、素材感、そして個性を考えることです。
これらをバランスよく取り入れると、魅力的なインテリアを簡単に作り出せます。

| 第一印象は目線の先に |
キッチンの風景
インテリアのカラーコーディネートで重要なのは、部屋に入ってすぐ目線の先にくる色の印象。
それは、例えばカーテンや壁紙、家具、またはラグなどのアクセントアイテムによって設定されます。

カーテンは、部屋の雰囲気や印象を大きく左右する要素の一つです。
明るい色のカーテンは部屋を明るく広々と感じさせ、暗い色のカーテンは部屋を落ち着いた雰囲気に演出します。また、柄や質感によっても印象が変わります。例えば、ストライプやチェック柄のカーテンは活気や動きを与え、無地のカーテンはシンプルで落ち着いた印象を与えます。
さらに、カーテンの色や柄は他のインテリアアイテムとの調和も重要です。壁の色や家具の素材との相性を考えながら選ぶことで、部屋全体の統一感やバランスを保つことができます。

カーテンは、単なる機能的なアイテムとして捉えるのではなく、部屋全体のデザインや雰囲気を演出する要素になります。 インテリアコーディネートの一番最初のアイテムとして、まずは、カーテンから決めていくと、部屋全体のコーディネートがスムーズに進みます。

| 2色で始めるコーディネート |
キッチンの風景
カラーコーディネートの初級編として、まずは大きな面積を2色でまとめることをおすすめします。
「カーテン×ソファ×ラグ」のリビングアイテムの3点は、2色で簡単にカラーコーディネートが愉しめます。

■ カーテン・・・セラドン(淡50%)
■ ソファ・・・ネイビー(濃30%)
■ ラグ・・・ネイビー(濃20%)

第一印象となり、一番広い面積に明るい色のカーテンを持っていき、目線の下がった先にコントラストを付けてネイビーのソファとラグを置きます。
この時、色の配分を意識すると、コーディネートがより理想に近い印象となります。上記の写真では、濃淡をちょうど半々くらいにしています。

また、異なるアイテムに同じ色をセレクトしており、生地が[フラットなネイビー]のソファ、毛足に[ボリュームのあるネイビー]のラグを合わせています。
このように、素材感や質感も大切なポイントで、異なる素材感を組み合わせることで、より深みのあるコーディネートとなります。

| 3色でまとまるコーディネート|
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次に、カラーコーディネートの基本となる、3色を使ったコーディネートをご紹介します。
実はとても簡単で、上記の2色に中間色をプラスするだけで3色コーディネートが完成します。

■ カーテン/ラグ・・・ライトグレー・ベージュ(淡45%/ベースカラー)
■ ソファ/照明・・・マスタード(中35%/アクセントカラー)
■ 椅子(座面)・・・ディープグリーン(濃25%/アクセントカラー補色-対比)

1色目に、広い面積となる壁・床のアイテムとなるベースカラーを決めます。
シェードは、カーテンよりもミニマルでシンプルな印象となりますが、淡い色でも柄生地を選ぶことでアートパネルのように空間にリズムが生まれます。

2色目に、アクセントとなる中間色を追加します。
この中間色は、濃淡のバランスをとり、空間に深みを与えます。ソファと照明にイエロー系のマスタードをセレクトすることで、ベースカラーと調和するだけでなく、インテリアのポイントにもなります。

3色目に、アクセントカラーと対照的な色でありながら、コントラストを生み出す役割の補色を加えます。
空間にポップな要素を与えたり、コーディネートを引き締める役割を果たしますが、全体のバランスが取れた印象を与えることができます。
ここでは、椅子の座面にディープグリーンがそれに当たります。

このようにして、濃淡の間に中間色をプラスすることで、3色のコーディネートを簡単に完成させることができます。
そして、2色コーディネート同様に色のバランスや配色を意識し、濃淡や彩度のバランスを考慮することで、インテリア全体の調和を保つことができます。

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最後に、アートや間接照明、観葉植物などのアクセサリーを使って、空間に奥行きや立体感を与えていきます。
その場合、主要な色に対してリンクさせたり、対照的な色を選んでみると、インテリア全体にバランスの取れた印象を与えることができます。
ぜひ、たくさんの色で華やかで魅力的なインテリアをお楽しみください。



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