無題ドキュメント

RADIATA PINE

RADIATA PINE -針葉樹/マツ科/ニュージーランド産/植林サイクル30年

パイン材は、ブランド設立当初から使っている木材で、まさにモモ ナチュラルの歴史そのもの。
50種類以上あるパイン材の中でもニュージーランド産のラジアータパインを使用しています。北欧パインや欧州アカマツに比べると暖地に生息するため、年輪が広く、ヤニが少ないのが特徴です。そして、その魅力は何よりもその優しい色合い。このラジアータパインは30年サイクルで植林されていて、森を破壊することなく、一本一本大切に植えられ、育てられた木です。
家具になるまでに30年という尊い時間をかけて育った木。人々の暮らしの中で新たなる息吹を上げられる家具に育てることが私たちの使命だと思っています。

森の循環

ラジアータパインは成長が早く、高さは10~40m、幹の直径は70mにもなる木。
生息地ニュージーランドでは、苗木で植林してから25~30年で伐採するサイクルに。1~30年生に分けた区画で育て、毎年一定の木材が収穫できる”法正林”として保全しています。
伐採後には必ず植林を行い、全区画を収穫し終わる30年後には最初の区画に30年生のラジアータパインが収穫可能な大きさに成長しています(輪伐方式)。
地球環境を守ることを忘れない循環型の森林経営。これにより半永久的な森林経営が可能となり、絶えることなく優良な木材資源を供給することができるのです。

四季が生む美しい木目

ニュージーランドは四季のある国。そのため、ラジアータパインは針葉樹ならではの直線的で伸びやかな木目の美しさに加え、等間隔に並んだ綺麗な木目が生まれます。

温暖な気候から、幹が太く、芯がしっかりと締まり、均一に整った伸びやかな木目模様が特徴といわれるニュージーランドラジアータパイン。高い含水率は加工されたあとでもみずみずしさを感じさせ、透明感のある家具に仕上がるのも魅力です。

透き通った表情を生かす

最大200%近い含水率を持つパイン材。
みずみずしい魅力の一方で、伐採後すぐに乾燥を行わないと黒ずみが発生し、劣化してしまう難しさも。モモ ナチュラルではラジアータパインの最大の特徴であるみずみずしい質感を最大限に活かすため、幾つもの工程を重ねています。

①素地調整 – パイン材の柔らかな風合いを活かせるかどうかを左右する素地調整。安定した着色、丈夫な塗膜を施すため、フラットな表面が必要とされ、番手を順に変えながら仕上げています。
②目止め – 木の導管に砥の粉を押し込むことで穴を埋め、表面を平らにします。
③シーラー – 塗装を行う面の塗料の吸い込みを抑え、吸い込みを均一にして塗装ムラを防ぎます。
④着色 – 塗装。モモ ナチュラルのパイン材は、主にウレタン塗装仕上げを採用しています。一般的には艶感が強く、厚めに塗布されがちなウレタン塗装ですが、モモ ナチュラルでは木本来の質感を感じることができるよう、できる限り薄く、マット(艶消し)塗装を施しています。

経年美化

木肌の淡い色合いが変化し、艶のある美しい”飴色”の木肌が愉しめるようになるパイン材。使い込むほどのに美しく変化する、これを”経年美化”といいます。

細胞内に含まれている樹脂(ヤニ等)が時間の経過とともに木の細胞に染み込むことでおこり、含まれる樹脂の量で変化の大きさは異なります。マツ類は(ヤニ)を多く含む樹種。使うほどに自然由来の美しく、絶妙な色の深みが増していきます。
パイン材がアンティークパインとして親しまれるのもこの”経年美化”があるからです。

節を除く

モモ ナチュラルでは切り出した天然木を張り合わせる集成材という手法を用いて、節を除いた状態で家具を製作しています。

節がある部分は強度低下につながりやすく、また、ヤニがでやすいことから塗装ノリが悪くなるとも言われます。節を取り除くことで、より良い状態で長く使用してもらえるように。難しい素材からいかにいい家具を作り上げていくか、60年以上かけて少しずつノウハウを蓄積してきたからこその制作方法を取り入れています。