無題ドキュメント

OAK GALLERY

OAK GALLERY – オークギャラリー –

OAK GALLERY(オークギャラリー)は、フランス人 マリーヌ・エシャヴィドルによって2013年に設立された、オリジナルのアートプリントを制作するフランスのスタジオです。マリーヌは、広告代理店でアートディレクターとして働いたのちフリーグラフィックデザイナーとして活動。その後、OAK GALLERYを設立しました。版画とコラージュの技法を使って生み出される作品は斬新でありながら、どこかあたたかさを感じるアートワークで、空間にオリジナリティあふれるアクセントを加えてくれます。

芸術的手段としての“紙”を模索して

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“紙”という素材の持つ、芸術的な手段としての可能性を模索し続けているマリーヌ。“版画”の技法を用いる彼女のテクニックは、紙、インク、ガラスパレット、バレンといった少ない道具で、無限の広がりを持つ作品を生み出しています。味わい深い色味と素材感を平面上で創り出す版画技法。そして、その紙を切る、裂く、組みわせるなどして、オリジナルの作品が出来上がります。「やわらかく、儚い脆さをもちながら、一方で強さを併せ持つ”紙”という素材が好き」と彼女は言います。

自然からインスピレーションを受けた色

生まれる作品のインスピレーションの源であり作品の原動力となるは、自然の光、色、そしてユニークな建築です。各コレクションは、主に自然のカラーパレット(テラコッタ、黄土色、粘土、石英など)によって最初に定義されます。次に、その色や形を重ねたり、組み合わせたりしながら生まれる素材感や視覚的な効果を探求します。

2023年に発表したシリーズ『Formes habitées』は、彼女が幼少期に触れたトログロダイト住居からインスピレーションを得たものと言われます。
*トログロダイト住居:古代からある洞窟住居のこと

技法のミックスにより生まれる“偶然”を愉しむ

版画とコラージュの技法を使って生まれるマリーヌの作品。最初のインスピレーションの時点で色の調和や形、全体のデザインの構想は既に出来上がっているそうです。それでも「最初のアイデアに固執せず、むしろ、制作を進める段階で、最初のアイデアが薄れていき、素材が提供してくれる”偶然”に導かれながら、アイデアが変わる瞬間を楽しんでいます」とマリーヌは言います。

形と形の間に生まれる予期できないつながりを、型にはまらない自由な技法で表現する。自分自身を解放し、一般的な表現方法やテクニックではなく“実験的で新しい手法”をマリーヌは探し続けます。

プリント~パッケージにも紙へのこだわりを

オリジナル作品をデジタル化することで完成するマリーヌの作品。S・MサイズはFSC認証を受けた250gのイタリア製コットン紙に、L・XLサイズの作品はジクレ(ファインアート)印刷で308gのハーネミューレ紙にフランスの印刷所で印刷されています。この紙のベルベットのような光沢感が、使用される素材によって生み出されるテクスチャー効果を引き立てます。
各プリントは80枚から200枚の限定版で、サインと番号が付けられ、主にリサイクル可能な素材を使って包装されています。