無題ドキュメント

COMO

COMO

フィンランドのフィスカルスという村で泊まったホテルのロビーにたたずんでいた魅力的な家具。 いわゆる北欧のアンティーク家具ではなく、ホテルのオーナーが特別に注文したその家具は、日本ではあまり見かけない、家具の側面にも無垢の板が使われた贅沢なつくりのもの。 古ぼけていたけれどなぜか気になる、何とも言えない存在感に魅かれて、機能性とともにその温かな木の魅力を感じることができるCOMO(コモ)シリーズが生まれました。

そっと家族に寄り添って

アルダー材の魅力は、何よりもその優しい木目と手触り。その特徴をより活かすために、オイル仕上げにしています。オイルを木材に染み込ませることで、木目と木肌を浮き上がらせ木材本来の特徴を楽しめる仕上げです。そのアルダー材をより感じられるように天板、前板だけではなく、胴も無垢で作ることで、アルダー材の木肌を十分に感じ、長年を掛けて、経年変化を愉しみながら使う家具にしました。 包まれるような優しさを込めて作られた、テレビボードやチェスト、デスクのアルダー材のリビングシリーズCOMO。正面から見るより斜めから見ることが多いリビング家具だからこそCOMOは、天板のみではなく、側面も無垢材にしています。どの角度から見てもアルダー材の温かみを感じられて、家族のひとときにそっと寄り添ってくれるようなシリーズです。

無垢材の懸念点の解消

無垢材を使用することで懸念されるのは、反りです。 反りは天然木の湿度が高い時には湿度を吸い込み、乾燥している時に吐き出す「調湿作用」によって起こります。それを抑えるため、無垢材部分には背割りという溝を加工しています。背割りの溝を加工することにより、木が収縮するゆとりが生まれ反り防止の役割になっています。また、チェストなど歪み生じやすい家具には、中胴に金具を仕込ませ歪みを防止する補強を行って仕上げ、安定した安心の家具にしています。約70年間の木工所としての技術のノウハウがあってからこそできたシリーズです。

アルダー材を活かしたデザイン

COMOシリーズの特徴は、メリハリのあるデザインと北欧家具にあるような丸みのある脚。無垢材で組み上げた家具の中でも、天板、胴、地板は板厚が20㎜に対し、中胴は15㎜と変えてメリハリをつけることで、フィンランドで惹かれた家具のようなに、印象深い家具へと変わります。また、200㎜と100㎜から長さが選べる脚は、脚先に向けて段々と細くなるフォルム。長い脚は見栄えを良くし、お部屋に置いた時に印象的な存在になります。

丸みのある取手

COMOシリーズの印象を決めている要素として、取手も大きなポイントです。家具本体のアルダー材の持つ滑らかな木目を活かすため、取手もアルダー材にし、サイズを小さく、丸みを付けました。指先に馴染み掴みやすいようにデザインされた取っ手は毎日使う家具だからこそ、無垢の温かさを一番触れる部分にもなります。