無題ドキュメント

OKAYAMA factory

OKAYAMA factory

モモ ナチュラルで販売している家具の多くは、自然に囲まれた岡山の自社ファクトリ―で製造しています。
長い年月の中で、ゆっくりと育った木々。森から分けてもらう木材の風合いを最大限に活かし、大きさや手ざわり、使いやすさ、取っ手などの細部のディテールを大切にした家具づくり。 パイン、アルダー、オーク、使用する木材によって、その木、その家具にあった構造や工法を考え、取り入れていく。
そこには、過度なデザインも装飾もありませんが、時代の流行に左右されるよりも、何年も愛され続ける商品を製造し、販売し続けたい、という願いにあります。

約60年以上にわたり、箱もの家具を作り続けてきた経験と自社ファクトリ―があるからこそできる手間暇を。

木取り

木材を家具のサイズに合わせて裁断する工程”木取り”。 無駄なく木材を活用できる方法を考えながら作業を行います。 つくる家具、使う部分に合わせて一つ一つ目を凝らし、木目の判別を行います。 特に引出しの前板は”家具の顔”。木目が繋がるように、仕上がりを考え、初期工程からきれいに見える木目の配置やバランスを加工段階で合わせます。

加工

穴あけ、背彫り、装飾彫りなどを行い、裁断した部材をより家具の形に近づける加工作業。 機械での作業が多い工程ではありますが、加工した部材のチェックはすべて手作業での審査を入れながら行います。また、面取り作業では板の厚みや幅により細かい調整が必要になるので、熟練された職人の感覚が必要。 微調整を繰り返しながら、完成度の高い部材を作り上げます。

サンディング・研磨

肌触りの良い木材の性質を活かすためのサンディング。この工程で木目の表情や肌触りは大きく変わります。 角の丸みを出す作業(面取り)や平面の磨き作業は、必ず人の手でサンディングを。そうすることで、木の温かみに人の温もりが加わり、よりあたたかな肌触りのよい家具が生まれます。

塗装

家具の保護、そしてきれいな状態を保つために施される塗装。 モモ ナチュラルでは、一つ一つの作業を手作業で行っています。
オイル塗装は、木材の場所によってオイルの入り方が異なるため、一度塗りの後、状態を見ながら調整をします。 ウレタン塗装は、一般的には、光沢のある質感のものがよく見られますが、モモ ナチュラルでは木材の温かな肌触りや雰囲気を残すために無光沢のウレタンを使用、コーティングも最小限の薄さにしています。それぞれの木の色味や吸水率に合わせて塗装のノリが変わるため、木目を均一に残しながらの作業はとても難しい作業。人の目でチェックしながら作業を進めます。

組立て / 検品

最終工程”組み立て”。数々の工程を経た部材が家具という形になり、生まれ変わる瞬間です。 引出しは一杯ごとに隙間のバランスを確認し、上下左右の隙間の幅が同じになるように調整をしながら家具に納めます。 そして最後に検品作業。 『隙間はどうか、木目の合わせはきれいか、傷やへこみはないか。』 一点ずつ手で撫でながら全体のバランスから細かい部分まで丹念にチェックをしていきます。

木目に刻まれた木の成長の証は、自然界に生きるものしかつくれない不規則なリズム。四季の移ろいや気候の変化はもちろん、成長過程で巻き込まれた樹皮やヤニスジ、まっすぐに伸びようとする木の意思までもしっかりと記録されています。

長く使い込むことにより、木が表情を変え、自分だけの家具になる。 置く場所や使い方などによって、その味わいの出かたもそれぞれ。 使う人の時間に寄り添って、長く生活を共に過ごしながら、その時折の表情や味を楽しんでもらえるのが魅力です。