初めて購入したソファは、新品の輝きとともに我が家にやってきます。それは、素材が持つそれぞれの個性を持って。
リネンやウールのカバーは、まだ硬さが残るけれど、その触感には、のちの柔らかさが予感されています。レザーのカバーも、使い込むことでその表情を変えていくのです。
年月とともに日々の暮らしの中で、当たり前のように使われているソファですが、ソファカバーの経年変化を楽しむことは、素材そのものを味わうことでもあるのです。

|ウールタッチからの変化を経て
ポリエステルとリネンを使用した「JENSE」は、ウールタッチが特徴的な生地です。
最初はふんわりとした生地が羊毛のようなウーリーな肌触りを持ち、そのため秋から冬にかけて好まれる素材です。しかし、2、3年ほど使用するうちに、覆っていた起毛が徐々に縮んでいきます。
さらに使い込むことで、生地に少しずつ擦れが生じ、素地そのものが現れてきます。素地の織りや「JENSE」に含まれるリネンが、表情を変え、独特の風合いを生み出してくれました。

この経年変化は、秋冬の生地として人気の高かった「JENSE」の新たな魅力でもありました。
リネンならではのさらりとした使い心地は、暑い夏にも気持ちよく過ごすことができる最適な素材です。生地の経年変化がもたらした嬉しい発見は、長く使い続けることでしか体感できない良さです。
これからは、季節を限ることなく、インテリアをより愉しむためのものとして活躍できそうです。

新品の時の完璧さも美しいですが、時間が作り出す独特の風合いは、さらに深い美しさを持っています。

ウーリータッチの生地
生地の経年変化

|ソファカバーがもたらす新しい景色
リビングの新しい景色に出会えることも、替えカバーの魅力の一つです。家具やインテリアのカバーを変えるだけで、部屋全体の雰囲気が一変し、新しい気分に包まれる喜びを感じます。そして、日常の中で、いつもは少し迷うような色や素材に挑戦することができるのもインテリアを考える楽しさです。

我が家で取り入れた新しい色は、深いブルーグリーンです。
これまでのインテリアではあまり選ばなかった色でもありますが、挑戦してみることで部屋に奥行きと静寂した印象が加わりました。
また、ブルーグリーンの色合いは、自然と調和し、外の景色とも調和します。窓から見える木々の緑や空の青とマッチし、居心地の良い空間に。
これにより、家の中と外のつながりが深まり、より自然に溶け込んだように思います。
ソファカバーを変えることで、日常の中で新たな発見をし、自分の好みや感性を表現する楽しみを見つけることができます。

ブルーグリーンのソファカバー
ソファをアクセントカラーに


*JENSE(イェンス)のお手入れについて
「JENSE」は、素地である織りの表面を覆うような起毛が特徴的な生地ですので、使用しているうちに衣服等による摩擦で、毛玉や毛が絡まり合って棒状の毛玉が出来ます。それは、使用頻度や良く座る場所によっても異なりますが、約1年~2年ほどで出来ることがあります。その場合、毛玉取り器などでお手入れをしていただくことで解消されます。
柔らかいソファの場合、毛玉取り器が沈んで取りにくい場合がりますので、その場合は、カバーを外して平らな場所で行ってください。
また、引っ掛かりが生じた際は、無理に行うと生地に穴が開くなどの破損が生じますので、慎重に行ってください。
生地の特性上、表面に覆われている毛を取ることで素地が現れてきますが、生地の表情の一つとしてお楽しみください。


[ SOFA INFORMATION ]
KALEVI STANDARD WIDE3P / STEEL LEG
| FIJ-2:JENSE_beige | ¥207,000 / COVER ONLY ¥71,000
| FFW-2:WARM_p-blue | ¥186,000 / COVER ONLY ¥50,000

*上記価格は、本コラム掲載ソファの価格となります。
*価格は、ソファの種類、サイズ、生地によって異なります。詳しくは、各種商品ページよりご確認ください。
*すべて税込本体価格





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