NO 146_DAILY LIFE｜04｜STAFF’S ROOM

2024.01.22 FURNITURE

一人暮らしの自由な気ままさや二人暮らしの穏やかな日常から、子どもがいる賑やかな暮らしへの変化は、スタイルにも変化をもたらしました。

数年前に購入した中古マンションをリフォームし、それまで使っていた家具も一緒に引っ越しました。
新居でどのように調和するか、どんな風に配置するかといった楽しみも生まれ、今まで以上に持っている家具に対して使い方を考えられる機会となりました。古くからの家具と新しい家具が組み合わさることで、時間の経過とともに育まれた温かな雰囲気が、今ではとても居心地よく感じています。

長く使っているソファは、「DAY SOFA」。
コンパクトながら、きちんとソファの役割を果たしている、そんなところが気に入って10年以上使っています。
2人掛けよりも少しゆとりのある2.5人掛けにしたことで、2人で座っても窮屈さを感じないですし、フラットな座面は、子どもが昼寝をしていても寝心地が良さそう。購入した当時には気にしていなかった点も、使う人が増えることで思わぬ利点を発見し、さらに満足度が上がりました。

逆に引っ越しを機に買い替えたものは、ダイニングテーブル。
小さめの長方形(W1200mm)のテーブルを使っていましたが、大人が横並びに座るとやはり窮屈でした。また、子どもができ、以前よりも来客が増えたので、この機会にテーブルを買い替えることに。
新居は、キッチンと窓に挟まれた場所へダイニングを配置するので横幅のサイズに制限がありました。ただ、奥行きに少しゆとりが取れそうだったのでサークルテーブルを選びました。
以前よりもコンパクトなW1100mmなのに、横並びに座らないので窮屈さがなくなりました。そして、どの位置からもテーブルの中心にかけて距離が一定のため、料理がサーブしやすいのも嬉しい。見た目以上に広くゆったり使えるという驚きを実感しています。
そして、四角い空間の中に曲線が入ることで、部屋全体が柔らかな印象にもなりました。サークルテーブル、眺めていても愛らしいんです。

いまの生活で増えたものには、予想以上に活用できなかったものもあるかもしれませんが、思っていた以上の使い方に変化したものも多くあります。
ものや空間は単なる存在だけでなく、家族との関わりや思い出の場でも在り続けます。その中で思いがけない使い道や新たな価値が見出され、日常に嬉しい発見が生まれます。
これから先も、ものや空間に向き合う機会が増えるたびに、子どもの成長や家族が増える喜びに合わせて、アレンジやレイアウトを愉しんでいきたいと思っています。

《FLOOR PLAN》 マンション：LDK 16帖 / 夫婦+子供