NO 129_DAILY LIFE｜03｜STAFF’S ROOM

2023.10.06 COORDINATE

結婚を機に、両親から継いだ実家は築20年ほどで少々年季の入った床や壁、建具。
流行りのスタイルにこだわるのではなく、今の“箱”に合った、自分たちのスタイルを作っていこうと夫婦で決めました。

家の中で気に入っている、光の入る小さな窓と造りつけの吊り棚と飾り棚。
この場所をうまく活かせるように、ダイニングテーブルはここに配置しました。インテリアショップで働いている僕の方が雑貨好きなのですが、好きなお酒を飲むためのグラスや二人のお気に入りのものなどを少しづつ集めて飾り棚に飾っています。
そして、この窓辺のダイニングで過ごす時間が夫婦ともにお気に入りの時間です。一日のどんな時間も、季節ごとに差し込む光が変わるので、なんだかこの家の年季も味わい深く感じられます。

ソファの配置には少し悩み、和室の扉をふさぐ様なレイアウトにしています。滅多に使わない部屋を優先するよりも、日常で見える景色は奥行きや明るさのある空間にしたいな‥と、このレイアウトにしました。
ただ、来客などで和室を使用する時のことも想定して、レイアウトに柔軟なソファ「NESTA」を使っています。
通常は、カウチの左置き・右置きに縛りがでるL字ソファですが、このNESTA SOFAはアームレスタイプなので左右どちらでもカウチの置き換えが可能です。
このソファのもう一つのお気に入りは、ほどよい硬さの座り心地です。
ローソファは、座った際の目線が下がるため、床座りに近い感覚のリラックス効果と体を預けるような柔らかめが多く、立ち居に少し踏ん張りが必要です。その点、このNESTAは沈み込みが少なく、立ち居が比較的スムーズかなと思います。
また、座面に薄く羽毛を入れているので、体に表面的なフィット感も感じられます。

全体的な家具のコーディネートは、オーク材やパイン材に比べ、木目の主張が控えめなアルダー材で揃えています。赤みのある建具や黄味がかった壁にも馴染みやすい、褐色系のアルダー材で内装と家具の調和をとっています。
大枠の空間をワンカラーでまとめることで、雑貨やラグ、植物などアクセントにしたいものの色組みがしやすくなりました。部屋を彩る雑貨やファブリックの配色は、インテリアのお悩みあるあるですが、ベースとなる色をワントーン、ワンカラーにすると色入れがしやすくなります。
簡単には変えられない内装、自分たちの理想をどんな風に落とし込めるかを考えるのもコーディネートの楽しみです。
これから家族が増えたり、また引っ越しをしたり、どんな場面でも僕たちなりのスタイルを見つけていきたいなと思います。

《FLOOR PLAN》 戸建て：LDK 13帖 / 二人暮らし